2014年02月10日
ガツーリな西丹沢
~ 力強い山、大室山 ~
もの静かな、力強い、実は丹沢の主の山。
丹沢の奥の奥にドッシリ構えて、丹沢山塊を見守っている。
だから、歩いてても気持ち的に安定感のある山。
静かに静かに歩ける通好みの山。
歩いてみた大室山はこんな印象でした。
【 大室山(おおむろやま)・加入道山(かにゅうどうやま)の山歩紀 ・ 初回 ・ 母子登山 ・ 11/24/2013 】
時は昨年11月下旬にさかのぼります。
紅葉ピークも過ぎた静かな西丹沢の奥の奥にそびえる大室山。
それでもまだ一部は晩秋の佇まいを残し、そして上部は冬枯れの始まったブナ林、さらには荒れた下山道。
地味な山ですが変化に富んだ山歩き。
行程も長いこのコース。少々今回はロングな記事になりますが一気にお届けです~♪
駐車スペースは西丹沢自然教室でも良いのですが
さらに先に進むと用木沢出合のゲート手前にもあります。
トイレと登山届は西丹沢自然教室で済ませておきます。
こんな山奥に?と、びっくりしますが、とにかく立派な鉄製の橋。
登山口あたりには登山者でない家族連れも何組か。
この西丹沢、キャンプ場が多いのでこの辺りまで遊びに来られる方が多いのでしょう。
沢沿い散策していた家族連れのお父さんに、「この先には何があるんですか?」 と聞かれまして。
「何と聞かれても、、、山しかないかも・・・」と、お答えするしかなかろう歩き出しの会話。
しばらく進むと素晴らしい色の沢が。
なぜにこんなにまでブルーなのか。
見とれるほどのキレイさ。
そしてこんな綺麗な沢が県内にある事を嬉しく感じます。
私たちはズンズンと道なりに奥に分け入ります。
お!ハナゲくんです!
鎌倉在住のお友達が「これ東海道自然歩道のマークじゃない?」
と、提言してくれていたのですが、おお!まさにその通りでした♪
しばらく進んでも立派な鉄製の橋があって整備度が素晴らしい。
最初の目標地点は犬越路(いぬごえじ)。
用木沢からは約2・5km標高差は約420mですが後半一気に高度を上げます。
それまでは緩く沢沿いを登って行きます。
西丹でも11月後半になると苔も落ち葉も寒々しい。
それにしても静かです。ほとんど人と会いません。
沢を離れ山肌を歩いていきます。ここは犬越路南コース。
晩秋の黄葉ゾーンを通ります!これは素晴らしい!!
ため息ものでした。
しばらくこんな自然美を楽しみながらも傾斜は増していきます。
この辺りでコシツバ沢
ガレ場を登ります。
ここから一気に高度を上げます!ファイト区間!!
あいやー。キツイー(TT)
まだか?まだか?の急登です~。
笹のトンネル道が現れたら。。。
ふぅ。やっと犬越路。
この用木沢~犬越路間の参考コースタイム
西丹沢登山詳細図では2時間10分。
昭文社の登山地図では1時間20分。
約50分も差があるのですが子連れの場合では前者の地図タイム参考にしたほうがいいでしょう。
後半、真面目に急登になります。
犬越路では今までほぼ逢うことのなかった登山者が数組休憩中。
避難小屋は綺麗でトイレもあります。
さてこれからまだまだ先の長い私たち。
少し休憩後進みます。
一段登ったところからの犬越路と奥に桧洞丸(ひのきぼらまる)。
ここに来て、やっと山々の眺めが!箱根の山が見えます!
さぁ、今回の正念場?!山頂まで一気に約550mの標高差になります!
この標高差は丹沢でも1,2を競うスケールだそうで。
コースタイム1時間50分。!距離は約2.7km!
さきほどと違い明るく開けた樹林帯の登山道になります。
「わぁ~~~♪富士山だぁ~!!!」
不意に現れた富士山に思わず歓声をあげるキキ親子!
これからの長い山頂までの道のり、この富士山の眺めでどれだけ助けられた事か!
さきほど見えた箱根の山々もまた一段とよく見えるようになりました!
おそらく来た方面であろうですが、あんなトコからここまで登ってきたと思うと空恐ろしい。
この標高を降りなくちゃいけないじゃないか!
至るところに道標。すれ違う人もほぼいないのでホッとする瞬間です。
道は明瞭ですし、空も開けて気持ちの良い歩きができます。
おそらく大室山のハイライト的な箇所はこのあたりでしょう!
冬枯れの林がそれは気持ち良い。
それでも2時間近く同じような道を歩くわけで、子どもにとっては踏ん張りどころですね。
富士山休憩して、たまに励ましてもらいます!
それにしても本当にいい道なんだよな~。
西丹沢ってこんな山々持っていて、すごいぞ!
飛行機雲がきれいなこの日。冬支度中の秋空です。
あー。来ましたー!急登ですー!━(゚∀゚)━!
結構歩いてきたから疲れも出てきますね。がんばれがんばれ!
ブナが立派だ!この後もたくさんの立派な力強いブナを通ります!
そして左手には常に富士山。標高もかなり上がってきて遮るものなく見えてくれてます!ブラボー!
またまたキッツい登りです。
あぁ、ほらほら!もうすぐ!!
やっと、やっと、稜線に出ました!ここまで本当に長いわ。
で、登りきったら向こう側には道志の集落が眼下に飛び込んできた!
地理的にはわかっていても、こうも真下に見えると面白いもんです。
この登りきった所から少し右へ進みます。
大木が所々すごい。存在感、圧倒されます。
丹沢の生命力。立ち枯れの問題、寿命もあります。
それでも堂々とした力強さに何かを学び与えられました。
ほどなくして大室山山頂です。
ここでも他の登山者の方々が休憩中。
道中遭わなくても要所要所では人もいるのでちょっと安心ですね。
ベンチもなかった様なので(確か)少し戻って先ほど上がってきた分岐の所で休憩とします。
開放感は山頂よりこちらの方があるかな?
この日のお昼は簡単にカップ麺と惣菜パンだったかな。
11月に入ってポットのお湯も長時間になるともう少し熱々が良くなります。
かさばって重いですが美味しいお昼のためにコンロは必須。(特にカップ麺の時はね!)
大室山の山頂は来れましたが、実はまだもう一つ隣のピークも行っておかねばなりません。
これから前大室(まえおおむろ)を経て加入道山(かにゅうどうやま)へ向かいます!
大室山から前大室までも1時間ほど歩かねばなりません。
加入道に向かって右側、道志の村が見えてます!
丹沢らしい木道の道。バイケイソウ保護の為と聞いてます。
この辺りも大変気持ちの良いブナ林。素晴らしい!新緑紅葉、想像するだけでもどんなものだか!
そしてこの眺め。丹沢山塊の中では南アルプスに近い位置!
前大室、加入道へ向かう道です。
富士山に向かって幾重もの飛行機雲の筋が
富士山右手前は山容から推測。御正体山かな。
さてこんな素晴らしい展望もありますが、ここからはあまり気の抜けない道が続きます。
一回、一気に200mも大きく下ります。
子連れでは気の抜けないトラバースな道もあったりするんで慎重です。
そして多分今回一番厄介だったトコ。
急下りの先に痩せ尾根。
しかも手前でカーブしとる。
時期的に滑りやすい。半崩壊。鎖ロープなし。掴めるところもない。
おっとっと!ってなったら、痩せ尾根から道志側へ転げ落ちますなぁ。
慎重に行きましょう。
無事に通過した所が破風口のコル。風が当たる日はさらに嫌な感じかな。
振り返ったってあんな痩せ尾根だもの。子連れではもう通りたくないというのが正直なところ。
その後ももう一箇所。右斜面にトラバースの道。子連れでは良くない道です。
子連れでの危険箇所を過ぎればその先は歩きやすい道を進めます。
ほぼコースタイム通りで前大室に到着!
展望もないので少休憩後加入道山へ向かいます。
こんな木立の中を進んでいくと
加入道山に到着!今日で3つ目のピークです。
今回、本当にガッツリ山行です!頑張ってます!!
そして帰り道もまだまだ長いので、休憩もそこそこにして降り始めます!
加入道山から白石峠を通り白石沢コースで用木沢へ戻ります。
ここは道志への分岐。(加入道山西尾根)
途中、倒れた大木が目に付きます。オーバーユースももちろんあるのでしょうが自然の摂理もあると思ってます。
加入道山から用木沢までは2時間15分のコースタイム。(昭文社では1時間45分)
この分岐を用木沢方面へ。
いきなりの急下り。しかもかなり荒れてます。
登山地図には「やや荒れ」とはありますが、登山道として見るならば「けっこう荒れ」でもいいよ。
こちらは右手に道が取ってあり進みますが、左側が旧登山道。崩壊してました。
このすぐ直下に鎖場がありますが、登り下りとも難しいことはありません。
荒れた道が終わるかと思いきや、実はまだまだ続きます。
登山道かよ?的なゴロンゴロンの涸沢を降りてゆかねばならぬし。一筋縄では降りさせてもらえん。
下りだからとてペースアップが出来ないのであります。
なにやら疲れてやっとこの様なベンチに到着しました。
この辺、登りだとちょっと道が分かりづらそうです。
赤テープ、道標目印で。
ちょっとおっかな系の橋を通ればすぐ白石の滝。冬でもあんまりよく見えないのです。
まだまだトラバース気味の道が現れたり、ザレて滑りやすい所もあります。
マコリはお尻ついて慎重に通過中!
鉄製の堰堤(えんてい)を過ぎて(鉄製の堰堤は初めて見ました!)林道はまだかなー。
林道まで実はまだかなりありました。疲れも出てきて長く感じるところです。
小休憩も取りたいところですがなんにせよ時間が15時を回っています。
林道までは何とか明るいうちに着いておきたい。
林道まで行ったらおやつパン!今日はチョコデニッシュだよ!
ようやく林道らしき道へ入りました!
もう、日暮れまでの時間もギリ。食べながら歩いちゃおう!
三人でチョコデニッシュパクつきながらの林道歩き。
ゲートが見えました!お疲れちゃん!!ゴールです♪
距離は11km程ですが、累計標高差が合計で2253m。
結構ガッツリ歩いた充実度はかなりあります♪
上部のブナ林は本当に素敵で、また違う時期にぜひ訪れてみたいと思わせてくれました!
好みもありますが、歩き甲斐もあって、とてもいい山だと思います。
そしてこの日の帰りの温泉が極楽だったのは言うまでもありません^^
おしまい!
【 大室山(おおむろやま)・加入道山(かにゅうどうさん) 】
【コース】
用木沢出合P~犬越路~大室山~前大室~加入道山~白石峠~用木沢出合P
出発時刻/高度: 07:31 / 635m
到着時刻/高度: 15:59 / 635m
合計時間: 8時間28分
合計距離: 11.33km
最高点の標高: 1563m
最低点の標高: 630m
累積標高(上り): 1140m
累積標高(下り): 1113m
【コースタイム】 (内)は休憩時間
7:47用木沢P=1時間31分(10分)=9:28犬越路(19分)9:47=1時間32分(10分)=
11:29稜線分岐(2分)11:31=5分=11:36大室山山頂(2分)11:38=5分=
11:43稜線分岐(31分)12:15=58分(5分)=13:18前大室山(3分)13:21
=14分=13:35加入道山(8分)13:43=7分=13:50道志分岐=10分=14:00白石峠(2分)14:02
=49分=14:51白石滝14:52=53分(10分)=15:55林道=14分=16:09用木沢P
【行動歩行時間】
小5・小6 (内)は昭文社参考歩行時間
用木沢P⇒1時間31分(1時間20分)⇒犬越路=1時間32分(1時間40分)⇒
稜線分岐=5分(5分)⇒大室山山頂⇒5分(5分)⇒稜線分岐⇒58分(60分)⇒
前大室山⇒14分(15分)⇒加入道山⇒7分(10分)⇒道志分岐⇒10分(10分)⇒
白石峠⇒49分(30分)⇒白石滝⇒52分(40分)⇒林道⇒14分(15分)⇒用木沢P
【総合所要時間】小5・小6
《歩行時間》6時間37分《休憩時間》1時間42分《TTL》8時間19分
《西丹沢登山詳細図参考歩行時間》7時間30分 (53分マイナス)
《昭文社登山地図参考歩行時間 》6時間10分 (27分オーバー)
【子どもの歩き&道状況】
用木沢出合から犬越路経由大室山は問題なく歩けます。
ただ距離と標高差が結構ある上、かなり地味ですので子連れ向きかと問われると首かしげます。
大室山から前大室、加入道山から白石峠経由用木沢は登山道が子連れ向きではありません。
※子連れでの危険注意箇所※
破風口キレットが痩せ尾根な上、大室山側からの下りがザレており(半崩壊)滑りやすく危険です。
掴まるところもなく、勢い余ったらそのまま・・・。なので、今回一番緊張した箇所でした。
その先すぐ、山肌右側に巻いてトラバースですが、かなり細くこちらも崩壊気味。
白石峠から白石沢沿いに降りる登山道、地図では「やや荒れ」になってますが、結構荒れてました。
ただ赤テープ、道標はしっかりしているので気をつければ迷うような所はないですが、
ともかく歩きづらいので時間がかかってます。
後半もトラバース多く、道幅狭い上右側高度のある斜面。
この時期は落ち葉で滑りやすいです。登山道崩壊気味な箇所もありました。
大人は初心者でなければ問題ないですが、子連れて歩くにはどうかなー。
この時期、日が短いので時間配分にも注意します。
行くなら犬越路経由で大室山往復が無難。
※レポは11月のものです。今の時期(1月~3月)は積雪多く冬山装備と技術が必要です※
【トイレ】
西丹沢自然教室・犬越路
【アクセス】
公共機関利用だと西丹沢自然教室基点。
コースタイムにプラス1時間見ます。
車の場合、西丹沢自然教室か用木沢出合。
【 温泉 】
町営中川温泉
ブナの湯
<参考関連図書>
関東地方は近年稀な大雪になりました。山に行こうにも車がまず出せない状態(TT)
それならば雪山に大変身~♪になりました我が家の裏山でも!と思いましたが、あらら?
調子悪い娘が一人でてしまい、あえなく断念(><)
1月から思うように歩きに行けぬ日々が続きますが、
フカフカ雪のあるこの時期に、もうあと数回は楽しみたいところです!
ではでは流行り風邪も流行り放題な様です!
皆様も十分お気をつけてお過ごしください♪
今週も素敵な一週間になりますように~!
村
もの静かな、力強い、実は丹沢の主の山。
丹沢の奥の奥にドッシリ構えて、丹沢山塊を見守っている。
だから、歩いてても気持ち的に安定感のある山。
静かに静かに歩ける通好みの山。
歩いてみた大室山はこんな印象でした。
【 大室山(おおむろやま)・加入道山(かにゅうどうやま)の山歩紀 ・ 初回 ・ 母子登山 ・ 11/24/2013 】
時は昨年11月下旬にさかのぼります。
紅葉ピークも過ぎた静かな西丹沢の奥の奥にそびえる大室山。
それでもまだ一部は晩秋の佇まいを残し、そして上部は冬枯れの始まったブナ林、さらには荒れた下山道。
地味な山ですが変化に富んだ山歩き。
行程も長いこのコース。少々今回はロングな記事になりますが一気にお届けです~♪
駐車スペースは西丹沢自然教室でも良いのですが
さらに先に進むと用木沢出合のゲート手前にもあります。
トイレと登山届は西丹沢自然教室で済ませておきます。
こんな山奥に?と、びっくりしますが、とにかく立派な鉄製の橋。
登山口あたりには登山者でない家族連れも何組か。
この西丹沢、キャンプ場が多いのでこの辺りまで遊びに来られる方が多いのでしょう。
沢沿い散策していた家族連れのお父さんに、「この先には何があるんですか?」 と聞かれまして。
「何と聞かれても、、、山しかないかも・・・」と、お答えするしかなかろう歩き出しの会話。
しばらく進むと素晴らしい色の沢が。
なぜにこんなにまでブルーなのか。
見とれるほどのキレイさ。
そしてこんな綺麗な沢が県内にある事を嬉しく感じます。
私たちはズンズンと道なりに奥に分け入ります。
お!ハナゲくんです!
鎌倉在住のお友達が「これ東海道自然歩道のマークじゃない?」
と、提言してくれていたのですが、おお!まさにその通りでした♪
しばらく進んでも立派な鉄製の橋があって整備度が素晴らしい。
最初の目標地点は犬越路(いぬごえじ)。
用木沢からは約2・5km標高差は約420mですが後半一気に高度を上げます。
それまでは緩く沢沿いを登って行きます。
西丹でも11月後半になると苔も落ち葉も寒々しい。
それにしても静かです。ほとんど人と会いません。
沢を離れ山肌を歩いていきます。ここは犬越路南コース。
晩秋の黄葉ゾーンを通ります!これは素晴らしい!!
ため息ものでした。
しばらくこんな自然美を楽しみながらも傾斜は増していきます。
この辺りでコシツバ沢
ガレ場を登ります。
ここから一気に高度を上げます!ファイト区間!!
あいやー。キツイー(TT)
まだか?まだか?の急登です~。
笹のトンネル道が現れたら。。。
ふぅ。やっと犬越路。
この用木沢~犬越路間の参考コースタイム
西丹沢登山詳細図では2時間10分。
昭文社の登山地図では1時間20分。
約50分も差があるのですが子連れの場合では前者の地図タイム参考にしたほうがいいでしょう。
後半、真面目に急登になります。
犬越路では今までほぼ逢うことのなかった登山者が数組休憩中。
避難小屋は綺麗でトイレもあります。
さてこれからまだまだ先の長い私たち。
少し休憩後進みます。
一段登ったところからの犬越路と奥に桧洞丸(ひのきぼらまる)。
ここに来て、やっと山々の眺めが!箱根の山が見えます!
さぁ、今回の正念場?!山頂まで一気に約550mの標高差になります!
この標高差は丹沢でも1,2を競うスケールだそうで。
コースタイム1時間50分。!距離は約2.7km!
さきほどと違い明るく開けた樹林帯の登山道になります。
「わぁ~~~♪富士山だぁ~!!!」
不意に現れた富士山に思わず歓声をあげるキキ親子!
これからの長い山頂までの道のり、この富士山の眺めでどれだけ助けられた事か!
さきほど見えた箱根の山々もまた一段とよく見えるようになりました!
おそらく来た方面であろうですが、あんなトコからここまで登ってきたと思うと空恐ろしい。
この標高を降りなくちゃいけないじゃないか!
至るところに道標。すれ違う人もほぼいないのでホッとする瞬間です。
道は明瞭ですし、空も開けて気持ちの良い歩きができます。
おそらく大室山のハイライト的な箇所はこのあたりでしょう!
冬枯れの林がそれは気持ち良い。
それでも2時間近く同じような道を歩くわけで、子どもにとっては踏ん張りどころですね。
富士山休憩して、たまに励ましてもらいます!
それにしても本当にいい道なんだよな~。
西丹沢ってこんな山々持っていて、すごいぞ!
飛行機雲がきれいなこの日。冬支度中の秋空です。
あー。来ましたー!急登ですー!━(゚∀゚)━!
結構歩いてきたから疲れも出てきますね。がんばれがんばれ!
ブナが立派だ!この後もたくさんの立派な力強いブナを通ります!
そして左手には常に富士山。標高もかなり上がってきて遮るものなく見えてくれてます!ブラボー!
またまたキッツい登りです。
あぁ、ほらほら!もうすぐ!!
やっと、やっと、稜線に出ました!ここまで本当に長いわ。
で、登りきったら向こう側には道志の集落が眼下に飛び込んできた!
地理的にはわかっていても、こうも真下に見えると面白いもんです。
この登りきった所から少し右へ進みます。
大木が所々すごい。存在感、圧倒されます。
丹沢の生命力。立ち枯れの問題、寿命もあります。
それでも堂々とした力強さに何かを学び与えられました。
ほどなくして大室山山頂です。
ここでも他の登山者の方々が休憩中。
道中遭わなくても要所要所では人もいるのでちょっと安心ですね。
ベンチもなかった様なので(確か)少し戻って先ほど上がってきた分岐の所で休憩とします。
開放感は山頂よりこちらの方があるかな?
この日のお昼は簡単にカップ麺と惣菜パンだったかな。
11月に入ってポットのお湯も長時間になるともう少し熱々が良くなります。
かさばって重いですが美味しいお昼のためにコンロは必須。(特にカップ麺の時はね!)
大室山の山頂は来れましたが、実はまだもう一つ隣のピークも行っておかねばなりません。
これから前大室(まえおおむろ)を経て加入道山(かにゅうどうやま)へ向かいます!
大室山から前大室までも1時間ほど歩かねばなりません。
加入道に向かって右側、道志の村が見えてます!
丹沢らしい木道の道。バイケイソウ保護の為と聞いてます。
この辺りも大変気持ちの良いブナ林。素晴らしい!新緑紅葉、想像するだけでもどんなものだか!
そしてこの眺め。丹沢山塊の中では南アルプスに近い位置!
前大室、加入道へ向かう道です。
富士山に向かって幾重もの飛行機雲の筋が
富士山右手前は山容から推測。御正体山かな。
さてこんな素晴らしい展望もありますが、ここからはあまり気の抜けない道が続きます。
一回、一気に200mも大きく下ります。
子連れでは気の抜けないトラバースな道もあったりするんで慎重です。
そして多分今回一番厄介だったトコ。
急下りの先に痩せ尾根。
しかも手前でカーブしとる。
時期的に滑りやすい。半崩壊。鎖ロープなし。掴めるところもない。
おっとっと!ってなったら、痩せ尾根から道志側へ転げ落ちますなぁ。
慎重に行きましょう。
無事に通過した所が破風口のコル。風が当たる日はさらに嫌な感じかな。
振り返ったってあんな痩せ尾根だもの。子連れではもう通りたくないというのが正直なところ。
その後ももう一箇所。右斜面にトラバースの道。子連れでは良くない道です。
子連れでの危険箇所を過ぎればその先は歩きやすい道を進めます。
ほぼコースタイム通りで前大室に到着!
展望もないので少休憩後加入道山へ向かいます。
こんな木立の中を進んでいくと
加入道山に到着!今日で3つ目のピークです。
今回、本当にガッツリ山行です!頑張ってます!!
そして帰り道もまだまだ長いので、休憩もそこそこにして降り始めます!
加入道山から白石峠を通り白石沢コースで用木沢へ戻ります。
ここは道志への分岐。(加入道山西尾根)
途中、倒れた大木が目に付きます。オーバーユースももちろんあるのでしょうが自然の摂理もあると思ってます。
加入道山から用木沢までは2時間15分のコースタイム。(昭文社では1時間45分)
この分岐を用木沢方面へ。
いきなりの急下り。しかもかなり荒れてます。
登山地図には「やや荒れ」とはありますが、登山道として見るならば「けっこう荒れ」でもいいよ。
こちらは右手に道が取ってあり進みますが、左側が旧登山道。崩壊してました。
このすぐ直下に鎖場がありますが、登り下りとも難しいことはありません。
荒れた道が終わるかと思いきや、実はまだまだ続きます。
登山道かよ?的なゴロンゴロンの涸沢を降りてゆかねばならぬし。一筋縄では降りさせてもらえん。
下りだからとてペースアップが出来ないのであります。
なにやら疲れてやっとこの様なベンチに到着しました。
この辺、登りだとちょっと道が分かりづらそうです。
赤テープ、道標目印で。
ちょっとおっかな系の橋を通ればすぐ白石の滝。冬でもあんまりよく見えないのです。
まだまだトラバース気味の道が現れたり、ザレて滑りやすい所もあります。
マコリはお尻ついて慎重に通過中!
鉄製の堰堤(えんてい)を過ぎて(鉄製の堰堤は初めて見ました!)林道はまだかなー。
林道まで実はまだかなりありました。疲れも出てきて長く感じるところです。
小休憩も取りたいところですがなんにせよ時間が15時を回っています。
林道までは何とか明るいうちに着いておきたい。
林道まで行ったらおやつパン!今日はチョコデニッシュだよ!
ようやく林道らしき道へ入りました!
もう、日暮れまでの時間もギリ。食べながら歩いちゃおう!
三人でチョコデニッシュパクつきながらの林道歩き。
ゲートが見えました!お疲れちゃん!!ゴールです♪
距離は11km程ですが、累計標高差が合計で2253m。
結構ガッツリ歩いた充実度はかなりあります♪
上部のブナ林は本当に素敵で、また違う時期にぜひ訪れてみたいと思わせてくれました!
好みもありますが、歩き甲斐もあって、とてもいい山だと思います。
そしてこの日の帰りの温泉が極楽だったのは言うまでもありません^^
おしまい!
【 大室山(おおむろやま)・加入道山(かにゅうどうさん) 】
【コース】
用木沢出合P~犬越路~大室山~前大室~加入道山~白石峠~用木沢出合P
出発時刻/高度: 07:31 / 635m
到着時刻/高度: 15:59 / 635m
合計時間: 8時間28分
合計距離: 11.33km
最高点の標高: 1563m
最低点の標高: 630m
累積標高(上り): 1140m
累積標高(下り): 1113m
【コースタイム】 (内)は休憩時間
7:47用木沢P=1時間31分(10分)=9:28犬越路(19分)9:47=1時間32分(10分)=
11:29稜線分岐(2分)11:31=5分=11:36大室山山頂(2分)11:38=5分=
11:43稜線分岐(31分)12:15=58分(5分)=13:18前大室山(3分)13:21
=14分=13:35加入道山(8分)13:43=7分=13:50道志分岐=10分=14:00白石峠(2分)14:02
=49分=14:51白石滝14:52=53分(10分)=15:55林道=14分=16:09用木沢P
【行動歩行時間】
小5・小6 (内)は昭文社参考歩行時間
用木沢P⇒1時間31分(1時間20分)⇒犬越路=1時間32分(1時間40分)⇒
稜線分岐=5分(5分)⇒大室山山頂⇒5分(5分)⇒稜線分岐⇒58分(60分)⇒
前大室山⇒14分(15分)⇒加入道山⇒7分(10分)⇒道志分岐⇒10分(10分)⇒
白石峠⇒49分(30分)⇒白石滝⇒52分(40分)⇒林道⇒14分(15分)⇒用木沢P
【総合所要時間】小5・小6
《歩行時間》6時間37分《休憩時間》1時間42分《TTL》8時間19分
《西丹沢登山詳細図参考歩行時間》7時間30分 (53分マイナス)
《昭文社登山地図参考歩行時間 》6時間10分 (27分オーバー)
【子どもの歩き&道状況】
用木沢出合から犬越路経由大室山は問題なく歩けます。
ただ距離と標高差が結構ある上、かなり地味ですので子連れ向きかと問われると首かしげます。
大室山から前大室、加入道山から白石峠経由用木沢は登山道が子連れ向きではありません。
※子連れでの危険注意箇所※
破風口キレットが痩せ尾根な上、大室山側からの下りがザレており(半崩壊)滑りやすく危険です。
掴まるところもなく、勢い余ったらそのまま・・・。なので、今回一番緊張した箇所でした。
その先すぐ、山肌右側に巻いてトラバースですが、かなり細くこちらも崩壊気味。
白石峠から白石沢沿いに降りる登山道、地図では「やや荒れ」になってますが、結構荒れてました。
ただ赤テープ、道標はしっかりしているので気をつければ迷うような所はないですが、
ともかく歩きづらいので時間がかかってます。
後半もトラバース多く、道幅狭い上右側高度のある斜面。
この時期は落ち葉で滑りやすいです。登山道崩壊気味な箇所もありました。
大人は初心者でなければ問題ないですが、子連れて歩くにはどうかなー。
この時期、日が短いので時間配分にも注意します。
行くなら犬越路経由で大室山往復が無難。
※レポは11月のものです。今の時期(1月~3月)は積雪多く冬山装備と技術が必要です※
【トイレ】
西丹沢自然教室・犬越路
【アクセス】
公共機関利用だと西丹沢自然教室基点。
コースタイムにプラス1時間見ます。
車の場合、西丹沢自然教室か用木沢出合。
【 温泉 】
町営中川温泉
ブナの湯
<参考関連図書>
関東地方は近年稀な大雪になりました。山に行こうにも車がまず出せない状態(TT)
それならば雪山に大変身~♪になりました我が家の裏山でも!と思いましたが、あらら?
調子悪い娘が一人でてしまい、あえなく断念(><)
1月から思うように歩きに行けぬ日々が続きますが、
フカフカ雪のあるこの時期に、もうあと数回は楽しみたいところです!
ではでは流行り風邪も流行り放題な様です!
皆様も十分お気をつけてお過ごしください♪
今週も素敵な一週間になりますように~!
村
この記事へのコメント
丹沢の美しい登山道を富士山を眺めながら家族で歩く楽しさが伝わってきます。
そこで、私のHP「富士山と野の花眺めて山歩き」
https://www.fuji76.com
の加入道山のペ-ジ
https://www.fuji76.com/fujitenbo/060kanyuudouyama/060kanyuudouyama.html
にリンクさせてもらいました。問題があれば訂正、削除します。
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にリンクさせてもらいました。問題があれば訂正、削除します。
Posted by 佐藤正昭 at 2025年01月19日 09:18
佐藤様
コメントありがとうございます。
ずいぶん前の記事でございますし、ここ数年ブログも更新できておりませんが、
その様に仰っていただき嬉しいです。
リンク問題ございません。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
ずいぶん前の記事でございますし、ここ数年ブログも更新できておりませんが、
その様に仰っていただき嬉しいです。
リンク問題ございません。ありがとうございます。
Posted by キキ at 2025年01月19日 21:02
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